地域活性化って何をすればいいの⁉第1話「スパーク次郎、登場」
ホームページを見て地域活性化に興味を持った高校生のじんさん(以下、じん)は、具体的に何をすれば地域活性化になるのか、いまいち理解ができませんでした。
そこで、思い切って山梨大学の生命環境学部地域社会システム学科の担当で、ご自身は地方財政の研究をされているスパーク次郎さん(以下、次郎)にアポを取り、聞いてみることにしました。
次郎さん、本日はよろしくお願いします。
どうぞよろしく。
早速ですが、次郎さんは地域活性化のために、何をすべきだと考えますか。
まず地域活性化とは何なのか、今流行りの chatGPT(無料版)に聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
地域活性化とは、地域社会や地方都市、あるいは地方全体の経済、文化、社会的活動などを活性化させることを目的とした取り組みのことを指します。
地方都市や地方産業が衰退し、人口減少や高齢化が進んでいる現代社会において、地域活性化は重要な課題となっています。地域活性化には、地域資源を積極的に活用し、観光や文化、スポーツ、農業などの地域産業を発展させることが含まれます。また、地域住民の生活や福祉を向上させるために、地域内でのコミュニティづくりや地域交流の促進、地域の歴史や文化を伝える取り組みも重要です。
地域活性化は、地域の魅力を高め、住民の生活や経済を活性化することで、地域の持続的な発展につながります。
この答えに対して次郎さんはどう思いますか。
私のはちょっと違うんだよな。
たとえばさ、chatGPT は地方産業の衰退傾向、あるいは、地方都市における人口減少や高齢化が進展する傾向を逆転させるためにいろいろ取り組むことが地域活性化だと、それが地域の持続的発展につながるのだ、と言ってるよね。
人口減少や高齢化問題はよく聞きますね。
だけどさ、日本ではもうずいぶん前から地域活性化を目指していろんな取り組みが行なわれていて、日本全国どこでも汗水たらして熱心に取り組み続けていて、それでどうだろう、地域の持続的発展が近い将来に実現しそうだとの展望が持てるようになっただろうか。どうもそうなっていないように感じるのだけどどうだろう?
うーん、たしかに。
取組はよく見ますけど、成果として現れている気はしないですね。
もしそうだとすると、地域活性化に対する見方を変えてみることにチャレンジしてみてもいいんじゃないか、最近そう思うことが多くなったんだよね。
地域活性化って、地域の住民が何かを楽しんでいる結果として後からついてくるんじゃないかなあ。
つまり、地域活性化ってあくまで結果であって目的じゃないってこと。
まずは楽しむことから始めたらどうだろう。
楽しむことが地域活性化につながる・・・ってどういうことですか??