学長挨拶
山梨大学は、「地域の中核、世界の人材」をキャッチフレーズに掲げ、地域の地(知)の拠点として山梨県をはじめとする地域の期待に応え、地域と一体となって発展していくことを使命としており、そのために「真に地域の活性化を担い世界で活躍できる大学人を育成する」ことを目標としています。
SPARCで取り組む事業では、地域と一体となって発展していくために、本事業の参加校であり、すでに大学間で法人を設立し、大学間連携事業を実施している「山梨県立大学」との更なる連携を通じて、各学部の教育の質向上、科目の追加、地域ニーズに対応したリカレント教育を有機的に結合、学びを地域内で波及させ、一体感ある学び(垂直結合型人材支援)を提供します。また、地域の課題を解決するために多種多様な学問を横断的に学び、文理融合・地域に貢献できる人材の育成を目指した、「共生創造学環(仮称)」を開設することを目標としています。
そして事業名にもあるとおり、地域の人々のつながりを資源とし、共に成長を目指すことができる仕組みである「知(地)のソーシャルキャピタル」を構築します。
皆さんには、本事業での取組を通じて、山梨で学ぶことの意味を体感するだけでなく、山梨での学びを波及させる、強固な地域づくりの一員として行動してほしいと願っています。
国立大学法人山梨大学
学長 中村 和彦
山梨県立大学では、地域のニーズに応える教育プログラムを学生と社会人の垣根を超えて学べる場(PENTAS YAMANASHI)を形成するなど、地域志向の教育を率先して行ってきました。また、令和4年度には、高校生が本学の授業科目の単位を取得できる制度を導入し、多くの生徒が履修しています。
このSPARC事業では、これまでの取組を更に深化させるとともに、山梨大学との大学間連携に係る特例制度を活用し、本学の学部教育の中にものづくりを主眼とした文理融合教育やヒューマンサービスにおけるDX人材の育成教育を導入し、高校・大学・社会における継続的な学びを支援する「学びの山梨モデル」を構築していくことを目指しています。
本学は、知(地)の拠点大学としての使命を果たすために、創造的なSTEAM教育と山梨に根差した特色ある学びにより未来の実践的な担い手を育て、地域産業の高付加価値化と新産業の創発によりグローバルに活躍できる人材の育成を進め、山梨県の発展に寄与してまいります。
学生の皆さんには、大学での学びを通じ、それぞれの夢を山梨の地から実現させてていかれることを期待しています。
公立大学法人山梨県立大学
理事長・学長 早川 正幸