第2回地域人材養成推進会議を開催しました
令和6年1月29日(月)に山梨県版 地域連携プラットフォームである“地域人材養成推進会議(以下、推進会議)”を、山梨県立大学 飯田キャンパス(甲府市)で開催しました。
この推進会議は、山梨県内の高等教育機関、地方公共団体、産業界などが参画し、将来の山梨県に求められる産業中核人材や高等教育の在り方について恒常的に議論するとともに、各機関が連携して、地域を牽引する人材を養成することを目的に設置されたものです。
第2回となる今回は、はじめに、山梨県立大学 八代 一浩 副学長から、令和6年4月から始まる教育プログラムについて、山梨大学の3プログラムと、山梨県立大学の2コースに関する教育プログラム検討部会での検討結果の説明がありました。
つづいて、第1回の推進会議の意見を踏まえて実施した、経営者意識調査(※1)の分析結果について、分析を担当した山浦 晴男 先生から説明があり、「この分析を通して、雇用の問題も含めてどれだけ魅力あることを山梨県で創造できるかがポイントになってくるという印象を持った」との発言がありました。
次に、山梨大学 奥田 徹 理事・副学長から、山梨大学の3つの教育プログラムについて、山梨県立大学 杉山 歩 地域人材養成センター長から山梨県立大学の2つの教育プログラム(コース)について詳細な説明がありました。
その後の意見交換では、学生に受講させる目的やチャレンジする面白さを体験するための課外プログラムの必要性に関する質疑や、「プログラムをより効果的にするために、大学のプログラムだけでなく、産官金と連携して学び続けられる県にすると、企業にとっても良いと思う」「大学教育が行政から別な次元と思われてしまっている。県と大学が一緒になって、高度観光人材の育成をしてほしい」といった教育プログラムやリカレント教育の推進に効果的な意見がありました。
また、「県内の就職率を上げるために、企業側が努力して、Well-beingな状態を作るなどして魅力を高めないといけないのではないか」「入学者数が減少するなか、地域と連携して高等教育を地域に残すためには、地域連携コーディネーターのような人が必要になる」といった今後の連携強化に関する貴重な意見もありました。
最後に、令和10年度から両大学で始まる学部等の再編(※2)について議論を行う、新たな部会「学位プログラム検討部会」の設置が承認され、学位プログラム構想についての具体的な検討を次年度から行うことを確認しました。
※1 経営者意識調査(山梨県における地域を牽引する人材に関する経営者意識調査)は、山梨県内企業30社の経営者を対象に、ヒアリングシートに基づくインタビュー方式により行われた。
※2 山梨地域が採択されたSPARC事業タイプ①の要件のひとつに、「文理横断型の教育を基盤とした学部等へと再編する大学を含むこと(中間評価時に学部等の再編計画を提出し,令和10年4月までに学生受け入れを実施すること)。」(引用:令和4年度 地域活性化人材育成事業~SPARC~公募要領)が含まれており、山梨大学と山梨県立大学でそれぞれ検討を行っている。 活動状況等についてはこちら(山梨県立大学HP)もご覧ください。


