【SPARC】山梨県立甲府第一高等学校探究科生が甲府市で棚田米のおむすびを一般販売
令和5年8月1日(火)と3日(木)、山梨県立甲府第一高等学校探究科の生徒たちが甲府市の舞鶴城公園で、「御領棚田」で育てたコメを使った『神おむすび』を販売しました。
山梨大学SPARCの担当教員による「地産地消プロジェクト」の共同研究パートナーとなっている甲府第一高等学校探究科では、昨春から甲斐市御領棚田の田んぼのオーナーとなり、米作りに取り組んできました。NPO法人敷島棚田等農耕文化保存協会の協力のもと、地元小学生とともに田植え、収穫、脱穀までを行っています。
その活動の集大成として、一般向けに棚田米を使ったおむすびの販売を企画。探究科の5人の「むすび班」が、商品開発から商品名考案、包装、製造までのすべての過程に関わり、『神おむすび』として商品化させました。
『神おむすび』は、「おむすびの三角の頂点には神が宿り」、「地元のきれいで甘い水が育んだ神がかったおいしさ」にかけ命名。製造を韮崎市の米飯メーカーに依頼し、包装は、活動に賛同する長野県の農業高校からの提供で、「神」の焼き印が押された経木のパッケージを使用しました。販売用商品は、出汁の利いたシンプルな塩味で1個200円とし、1日限定50個を用意することに。
販売初日の正午、舞鶴城公園の南広場は気温30℃を超える暑さでしたが、探究科の生徒たちは浴衣におけさ笠で身を包み、元気な声で呼び込みを開始。行き交う人々に、生徒たちの「すべて手作業だから、想いが詰まっていてめちゃくちゃおいしいですよ」、という想いが届き、販売開始後17分で完売となりました。3日の販売2日目も、気温34℃の酷暑のなか、それ以上の熱い成果を上げることができました。
おむすびで、棚田文化を理解してもらい保存と活性化を呼び掛ける一高探究科の活動が、最終目標である100%地産地消へ向けての第一歩となりました。