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地域活性化って何をすればいいの⁉~第4話「実践知を学んだ人の声を聞いてみよう!」~

じんは高校でPENTASを受講していたゆきのさん(以下:ゆきの)に連絡し、次郎を交えて当時の話を聞くことにしました。

ゆきのさん、本日はよろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

ゆきのさんは高校時代PENTASを受講していたと思いますが、どんなことを学んでいたのですか。

私は高校時代、「アイデア共創実践」という講義を受講していました。
その講義では5人くらいのチームを作り、事業を計画し、それに向けての資金繰りなどを考え、考えたアイデアをプレゼンすることを目標としてました。参加したチームで私は甲府駅南口のシャッター街を活性化させるために、山梨県内のパン屋を集めてイベントを開催すると目標を定めました。

なるほど、最終的に開催できたんですか?

開催はできませんでした。シャッターが閉まっている店を開けること、パン屋さんの通常の営業にも影響してしまうというハードルがありました。

PENTASではあくまでプロセスを学ぶことが目標だから、実践まではいかないこともあるよね。

そうなんだね、大学では実際に実践までしてもらうよ。ちなみに、今もPENTASを受講しているんだよね、今もパン屋さんのイベント開催に向けて動いているの?

今は、「MIZUNONE実行委員会」といったプロジェクトで水素を使ったスピーカー※でライブをするすることを目標に動いています。私が高校生の時に隣で活動していたグループだったのですが、楽しそうだったので参加させていただきました。
実際に甲府駅の北口で2回ほどライブを開催して、今度、甲府市の祭りでもスペースをお借りしてライブをする予定です。

※山梨県が実施する「水素・燃料電池産業技術人材養成講座」のグループ実習で製作された、水素を電池の燃料としているため二酸化炭素を出さずに電気を作ることができ、環境に優しいスピーカー

いいね!それは開催できそうなんだね
高校時代の活動と今の活動の違いは何だと思う?

目的かな、と思います。高校時代は、結果的にプロセスを考えてプレゼンすることが目標になってしまって、実践できるかなどは考えていませんでした。パン屋のイベント開催も雑談の流れで出たものでした。
でも今の活動は、イベント開催に向け動いてくれる人が本当に楽しそうにやっていて、その人を中心に実践に向け、皆で動いています。

そうか、目的かあ。共通の目標をもって動くことって難しいよね、だからこそまずは楽しまなきゃね。それを周りの人が見て、自分ならこう楽しめるんじゃないかと考えるようになる。
そうして、楽しみの輪というものはどんどん広がっていくんだろうな。
だから、地域活性化って後からついてくるんだよね!

楽しむことは大事だと思います!でも楽しむ中で多くのハードルが出てくると思います。そこで挫けてしまう人も多いんじゃないかなとも思います。

実践にハードルはつきものだと思うよ。
でもそのハードルを越えていくプロセスで学べることはたくさんあると思う。
来年から私が担当する教育プログラムではそれを実感してほしいなあ。

次郎さん担当のプログラムがあるんですね!
そこではどんなことが学べるんですか?

学生さんが地域の課題解決に向けて、主体的に取り組むことができるようになることを期待しつつ、知識を蓄える座学の時間をほんの少し減らして、その分、フィールドワークを通じた実践のための時間を増やす予定なんだ。つまり、グループのメンバーと協力しながら、蓄えた知識をつなぎ合わせて課題を抱える現場に当てはめていく。そして、現場からの反応を受け止めて知識を更新していくための時間をたっぷり確保できるように工夫しようと考えているよ。

教育プログラムの内容についはこちらから

主体的に地域社会に向き合えば、課題解決も楽しめそうですね!
僕も高校生のうちに色々なことを実践して先生のプログラムを受講したいです!

ありがとう!高校では探求学習が必修化されていると思うけど、その続きを大学で取り組んでほしいと思っているよ。
これまで色々話してきたけど、私もあるNPO※とつながりができたことがきっかけで考えるヒントや機会をもらったんだよね。

※NPO:特定非営利活動法人

そうなんですね!どうやってつながりができたんですか?

実は私には「太郎」という兄がいて、彼が代表を務める地域課題解決プロジェクトに参加したことで、高知の土佐山アカデミーという団体とつながりができたんだ。太郎は毎月高知に通って、いろんな刺激をもらってSPARCに対する考えも深めているみたいだよ。
今度、太郎に話を聞きに行くと面白いんじゃないかな。

ぜひ紹介してください!

太郎編はこちらから

次郎の次回作も乞うご期待!