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地域活性化って何をすればいいの⁉~第2話「地域活性化が後からついてくるとはどういうこと?」~

近くを通りかかった、地域連携教育を推進している次郎の同僚のはなさん(以下、はな)、じんさんと同級生のゆりさん(以下、ゆり)も話に興味を持ち、2人の近くにやってきて話を聞き始めました。

前回の続きなんですけど、地域活性化が後からついてくるとはどういうことでしょうか?chatGPT の言う地域活性化の取り組みとはちょっと違うように感じたのですが・・・

以前は私も chatGPT の言うような、「地域産業の発展」とか、「地域交流の促進」に繋がる取り組みが地域活性化には重要だと考えていたんだけど、それだとゼロサムの世界に入り込んでしまうように最近は感じているんだ。

ゼロサム?なんでしょうか、それは。

ゼロサムっていうのは、足してゼロという意味だから、どこかが栄えれば別のどこかが衰退することと言い換えることができる。特に今の日本は人口減少社会に突入しているから、どこかの地域がいわゆる地域活性化に成功して人口が増えたら、どこかの地域の人口が大きく減ることになる。それだと椅子取りゲームのように必ず負け組をつくることになってしまうよね。

なるほど、じゃあ地域の中でもゼロサムになることもあり得ますよね。
あるグループがやみくもに金銭的利益を追求し始めると、結果的に元々あった街の魅力、積み上げられてきた歴史が無くなっていくとかですかね。

そうだね。地域活性化を目的にするとゼロサムになってしまう可能性があるんだ。地域活性化はあくまで何かを続けた結果であって、目的にしないことが大切だと思う。何かを楽しんでいれば、やがてそれが周囲の人たちに伝染していって、いろんな楽しみ方があちこちで生まれていって、それが地域活性化の姿になるんじゃないかと想像しているんだ。

なるほど、でも住民が楽しむのであれば、友達と遊んだり、家族で出かけるのも楽しいと思うんですけど、それって個人レベルすぎて地域活性化につながってない気がします。
どうなんでしょうか。

何で楽しむかだよね。そもそもそれを考えるのが SPARC なんだよね。お金じゃない楽しさ、楽しんでいるとその輪が広がっていく、楽しいと誰も見返りを気にしなくなるんだよね。
何か見返りを求める時点でそれは楽しんでいないんだ。

むかし隣のお爺さんが、「働くことと稼ぐことは違う。働くっていうのは、山で芝刈りとかをすること。稼ぐっていうのは、見返りを求めて、町に出て仕事すること」って言ってたなぁ。

それに、地域と住民は同じじゃないしね。家族など人によって構成されているのが住民でありコミュニティでもあって、その複数のコミュニティに加えて、インフラ、自然等で構成されているのが地域だよね。

お、いいこと言うね。今、山梨で予定されているリニア開通なんて、まさに VUCA 時代※の象徴だよ。
そこに対応できる人を育てないと。

※ 不安定(Volatility)、不確実(Uncertainty)、複雑(Complex)、曖昧(Ambiguity)の頭文字を取ったもので、未来の予測が難しくなる社会で、柔軟な対応が求められている。


その時突然、chatGPT がつぶやいた。

色々話は出たけど、結局楽しいってなんなんだ・・・

ぎょえーっ!、chatGPT!?

何が楽しいかなんて、答えはないんだよね、SPARC を通してみんなで考えよう!

ええっと・・・私も地域活性化するため、楽しむためには何が必要か考えてみます。

そうだね、でも、仮に答えが出たとしても、考えるだけでやった気になってはいけないよ。実践してみて、地域の反応を見てみないと正解かどうかなんてわからないよね。
アクションして、反応が返ってきて、次のアクションを起こす・・・それを繰り返すことに意味があるんだ。

なるほど、実践が大事なんですね・・・

盛り上がってきたね。
それにしてもなぜ急に chatGPT がしゃべり始めたのか・・・


次回「考えたことを実践⁉どうやって?」