地域活性化人材育成事業(SPARC)キックオフシンポジウムを開催しました
令和5年2月2日(木)に令和4年度地域活性化人材育成事業~SPARC~キックオフシンポジウム「大学間連携が生み出す新たな地域貢献人材育成事業の可能性~地域を支える人材育成制度の構築~」を主会場であるフクラシア品川クリスタル(港南)において、ハイブリット方式で開催し、全国各地から約330名の参加がありました(うち、会場参加は102名)。
このシンポジウムは、地域活性化人材育成事業(SPARC)の幹事校である山梨大学が主催し、SPARCの事業責任大学である信州大学・山口大学・岐阜大学・熊本大学・宮崎大学の5大学が共催となり、採択事業やそれぞれの地域における大学間連携の取組みの紹介を中心に開催したものです。
冒頭、事業責任大学を代表し、島田眞路 学長(代理:清水一彦 理事)の主催者挨拶、文部科学省高等教育局 大学教育・入試課 古田和之 課長(代理:早川慶 課長補佐)からの来賓挨拶がありました。その後、「地方創生を担う地域中核大学の人材育成~金沢大学の教育改革から~」と題して、山崎光悦 金沢大学特別顧問(前学長)・復興庁参与(福島国際研究教育機構理事長予定者)の基調講演が行われ、様々な大学改革の事例を学ぶことができた有意義な機会となりました。続いて、文部科学省 早川 課長補佐によるSPARCの事業趣旨説明が行われた後、6大学の事業責任者による採択事業の紹介が行われました。
シンポジウムの後半では、大学間連携・協働の実例として、関西国際大学 濱名篤 学長及び山梨大学 中村和彦 理事からそれぞれの大学での取組事例の紹介や大学間連携に係る話題提供がありました。それらを踏まえつつ、山梨大学 清水一彦 理事(中央教育審議会臨時委員:大学分科会)をコーディネーターに濱名学長、中村理事に各大学の事業責任者を加えたパネルディスカッションが行われました。
序盤はオンライン参加者からの「課題解決型演習の評価方法」、「大学連携を推進していくための学内意識の醸成」、「DX分野におけるリカレント教育」などの質問にパネラーが回答する形でシンポジウムが進み、後半はSPARCに関係して、大学等連携推進法人制度の活用にあたっての「連携して取組む教育の内容や方法(遠隔講義の活用など)」、「教育の質保証(教学管理体制等)」、「教養教育の在り方」などといった大学連携を進めていくうえで必要となる議論を展開しました。
シンポジウムを通じて、それぞれの地域での“地域社会と大学間の連携を通じた既存の教育プログラムの再構築”や、“地域を牽引する人材育成に取組む姿勢”を社会に示すとともに、事業責任大学同士の情報交換や各大学の採択事業の推進が期待される有意義なシンポジウムとなりました。