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第2回学位プログラム検討部会を開催しました

 令和6年11月25日(月)に山梨県版 地域連携プラットフォームである“地域人材養成推進会議(以下、推進会議)”の傘下に設置された“学位プログラム検討部会(以下、検討部会)”の第2回を、山梨県立大学 飯田キャンパス(甲府市)で開催しました。

 第2回となる今回は、山梨県立大学の学部再編(メイカーズ学科)及び山梨大学の学部等連係課程(学環)に関して、地域が求める人材像や、大学が育成する人材に対する産業界のニーズを考慮し、現行のプログラムをさらに改善するための検討がなされました。

 議事に先立ち、Technel合同会社 七沢 智樹 代表から、メイカーやメイカームーブメントに関する説明をはじめ、「専門知識無しにものづくりができるようになってきた現在では、テクノロジーを自分たちで作ることができる総合力や統合力がメイカーに重要な素質である」「山梨にはメイカーズの先輩たちがたくさんいるが、山梨にファブラボがなくてメイカーの流れがないのは非常にもったいない」といった意見がありました。

 その後の意見交換では、従来の工学教育とメイカーズでの教育の在り方について質問があり、七沢代表から、「従来の工学教育とメイカーズの教育は並行して実施するイメージ。工学部はより先端的なものをニッチに攻めていき、メイカーズはメインストリームな方向に行くのではないか」との意見がありました。

 続いて、事務局から、第1回学位プログラム検討部会の意見を踏まえた山梨県立大学の学部再編についての説明、山梨県立大学 杉山 歩 地域人材養成センター長から、人材育成における国や県の情勢を踏まえた、科学技術理系分野の人材育成について説明がありました。

 つぎに、山梨県立大学 手塚 伸 地域人材養成センター特任教授から、ものづくり産業からメイカー産業への変化とメイカーズの必要性についての説明、さらに、山梨県立大学 杉山センター長から、メイカーズ学科で取り組む地域活性化人材の育成について説明がありました。 

 また、山梨大学 黒澤 尋 理事・副学長から、山梨大学の学環構想について説明があり、その後参加者間の意見交換では、「本当はもっと経済的に進めるはずだが、人が増えないから仕事を抑えているといった企業もあるほど、人材が来てくれないことが非常に深刻。地元に定着できるようなカリキュラムにしていただきたい」「ハブとなるような常に交流している現場があってこそ、企業の中で現場変革に機能する人になるのではないか」といった地元定着率の向上につながるようなカリキュラム構築を期待する意見がありました。

 また、「名称やコンセプトについてわかりにくいところがあるので、学ぶ学生が何を学んでいるかわかってもらえるような教育をしてほしい」「高校生や高校教員にも(どのような学科または学環なのかを)理解できるようにしてほしい」といった、入学生確保にむけた貴重な意見もありました。

 最後に、部会終了後も随時意見を募るとともに、令和10年度の設置に向けて、両大学ともプログラムをさらに改善することを確認しました。

活動状況等についてはこちら(山梨県立大学HP)もご覧ください。

参加者と意見交換する 杉山 山梨県立大学地域人材養成センター長
説明する 黒澤 山梨大学理事・副学長
意見交換の様子①
意見交換の様子②